別名 からくり箱。
組み木の箱になっており、 正しい手順で木をズラさないと開かない。
ミステリーの夢が溢れる箱。
しばしば、物語において大切な キーアイテムになる。
(うろおぼえ主観辞典より出典)
何年か前に、怪人二十面相を 題材とした『k-20』 という映画が公開された。
第二次世界大戦を免れた日本が舞台で、 昭和で ありながらスチームパンクの 雰囲気漂う 怪人・探偵・令嬢が登場する王道活劇である。
その劇中で、重要な役割を 果たすのが『秘密箱』である。
これのおかげで 物語も登場人物の関係性も動く 大した仕事っぷりの あっぱれな小道具である。
大役を担うだけあり
様々な 種類の木の微妙な 色の違いを生かして組まれた外見も素敵で 、 賢くないと開けられないという少々気難しい性質も合間って とても 魅力的だった。
ぜひ、欲しい!
しかし、名前が 解らない!!
そう、当時の●●●は この箱の 総称を知らなかった。
なぜなら、一貫して『この箱』と呼ばれていたからだ。
モヤモヤしているうちに月日は流れ、
偶然『秘密箱』という単語を知った。
そこからの詳しい展開は 割愛するが、何と、友人から『秘密箱』 をいただけたのであった。
(本当にありがとう!このご恩は いつか!)
上機嫌で中に何を入れようか思いを巡らせ、早速 木をズラし始めた。
…が。
開かない。
手順の紙を見ながらやっているのに、開かない。
動くべき場所が動かない。
賢さと忍耐と柔軟性を 試されている…。
一緒になんて されたくないだろうが、 千年パズルを 完成させた遊戯君は大変だったろうな…。 と少し思った。
まあ、向こうは組み立て、こちらはバラすのだけど。
いただいてから しばらくたったが、今だに開かない。
箱との攻防は、現在も進行形で続いている。