2013年4月25日木曜日
20××年 秋『ガガンボ』
名はアメンボを連想させるが、似て非なる。蚊を巨大化させたかの様な外見。
虫界の最弱王。
(うろおぼえ主観辞典より出典)
昔、ガガンボは蚊だと思っていた。
あの巨大な体で血を吸われたら人間は貧血になりそうだ。
なんて、手強いんだ!などと、勝手に想像していた。
しかし、実際は、弱いどころではなかった。
突ついただけで足がもげる。
ここまでだと、
脆すぎて 哀れをさそう。
何故彼らは、今まで生きのびてこれたのだろう。
2013年4月16日火曜日
2013年4月11日木曜日
20××年 秋『思い出』
深すぎる。
いつかまた記す。
(うろおぼえ主観辞典より出典)
昔 通った通学路。学生時代の馴染みの店。集合写真。
そんな色々な片隅に 思い出太郎は潜んでいる。奴は危険である。
やたらと、過去を美化して人間を一時的に 憂鬱にする。アンニュイにする。
よくよく考えれば、そんなに楽しいことばかりでは なかったはずである。
若さゆえの諍いや、言動、顔を覆いたくなるような失敗。
だが、思い出太郎は そういった負の事柄を曇りガラスの向こうにしまいこんでしまう。
ガラス越しだと、何だかモザイク画のように素敵に見えてくる。危険である。
あなたは、まんまと思い出太郎の侵略を許してしまったのだ。
先日、久しぶりに 通学小旅行を繰り返した路線を使用した。
決して 何某太郎には屈しないと決意していたが、車窓からの風景を見ていただけで 奴はちゃっかり心に鎮座していた。
不覚。
こうもやすやすと侵入を許してしまうとは。
ちゃんと、足は拭いたのだろうか?
一応 ●●●の心は和式なのだ。
せめて、そこのマナーは守っていただきたい。あくまで思い出太郎は招かれざる客なのだ。
…。
しかし、まあ、その日の目的は学術時代に よく立ち寄った商業施設に友人と行くことであった。
となるとこちら側も太郎氏の来襲は予知できていた…
いや。むしろ思い出太郎に会いにきたと言っても過言ではない。
今日はお茶ぐらいは出してあげよう。
そんな事を思った。
2013年4月6日土曜日
20××年 夏『アメンボ』
どことなくガガンボに似ている。
名前の由来は、飴のニオイがするかららしい。
そんな、馬鹿な。何味なんだ。
(うろおぼえ主観辞典より出典)
まだ、ランドセルを背負っていた頃 雨が降った後の水たまりにはアメンボがいた。
今にして思えば、彼らは なんで そこにいたのだろう。
普段は池や川にいるはずだ。
それなのに、ワザワザ狭い水たまりに来る心理が解らない。
水たまりには、危険を冒してでも手に入れたい何かがあるとでもいうのか。
羽はなかったはずだ。
という事は、ジャンピングで移動したのか?
確かめたくても、もう彼らはいない。
きっと水たまりに行く必要性がなくなってしまったのだ。
アメンボの消失をどなたか研究してくれないだろうか…。
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