後輩に、ざっくり『人狼ゲーム』について説明したら、昔『 人狼ゲーム』を簡単にしたようなものなら遊んでいたと言われた。
その名は
『ウィンクキラーゲーム』
確か、恩田 陸 作の『六番目の小夜子』にも登場したゲームである。
軽く 説明すると役柄としては『主犯者』『共犯者』『一般市民』 がいてトランプによって決められる。
『主犯者』は『一般市民』を 殺害する。
方法としては、 視線が 合ってウィンクをしたらイコールで殺した事となり、 その対象の『一般市民』は心の中で五秒 数えたのち、自分が殺された事を宣言するのだ。
『一般市民』は『主犯者』を告発できる。
ただし、それには自分以外に保証人が 必要であり、 告発の同意を得られれば、それぞれが『主犯者』 だと思う人物を指す。
みごと正解の場合はトランプをひっくり返し、 ゲームは終了である。
告発が 失敗した場合、告発をした人のみゲームを降りる。
この『キラーゲーム』を楽しくするのは、残る役柄の『共犯者』 の存在である。
『共犯者』は、『一般市民』を殺害できるが、告発では、 否定できるのだ。
なぜならば、主犯者であるという告発だからである。
他にも、細かいルールは あるが 大体 こんな所である。
『人狼ゲーム』にも負けずとも劣らぬ 心理推理ゲームなのだ。
とても、やってみたいのだが
ただ、●●●にとって致命的な 難点がある。
それは、自然にウィンクが できない事である。
ゲームを根底から脅かす大弱点である。
やってみようとしたが、ウィンクをしようとすると、 ぎこちなくなり、 まぶたがプルプルしてくるので 一発で 犯行がバレるだろう…。
スマートに 決められるようになるまで 当分無理なのであった…。