2013年6月4日火曜日

獅子的愛情表現




実在すると 話には聞いていたが まさか、本当にいらっしゃったとは。
テレビや小説などのフィクションの住人だと思っていた…。



『うーん。でもー この子ですと、こちらのお色も、似合いますしぃー 他にはー、柄つきになっちゃいますけどー 合わせてみると この子にピッタリかとー。』

この店員のおねいさんの言う
『この子』は 子供ではない。
どころか、人ではない。
どころか、生物ではない。

…。

『この子』はドレスであった。




まさかまさか、服を『この子』と呼ぶとは!!

愛が深すぎる!!

いやいやいや、それだけ この方にとっては大切な存在なのだろう。
思わず擬人化してしまいたくなる程に。
アイロンがけですら、億劫な●●●など 話にならないだろう。

違う世界を垣間見て、少し感動しつつドレスをおねいさんに返した。


と、次の瞬間

そのドレスをポーンと椅子に投げた〜!!!

えーーーーー???!!!

『この子』と呼んでしまう程の溺愛をしていながら、投げたーー!

愛が複雑すぎる!!!


あれか?
獅子が我が子を突き落とす的な行動か?

お客(●●●の事だ)に買われなかったから戒めているのか?

しかし、その厳しさに『この子』は応えてはくれない。

なぜなら 非生物なのだからぁーー!!


…。

獅子的愛情表現と、理解しておこう。