2013年5月27日月曜日

書物崩れ




我が家は、書物災害特別警戒地域である。


原因は●●●だ。


●●●も、好き好んで 書物崩れを起こしたい訳ではない。

塵も積もれば何とやらである。
ただ、本は塵に比べれば 体積が大きかった。

それだけなのだ。
ただ、それだけなのだよ…。



単体は微力でも、それが 積み重なれば、大きな力となる事を日々思い知らされている。

物理的に、目に見える形で…。



本は平積みにされており、うず高い本の柱が 6つ並んでいる。

平積みにすると不便なのは、下の物を取る事が 非常に困難であるという点だ。
それは、百も承知なので あまり読まない本を下にするのだが、それでも、必要になってしまう場面というのは存在する。


そうなると、覚悟しなければならない。

ほどよい力とスピードで 対象物を引き抜くのだ。
集中力である。
深呼吸だ。

最悪の場合、1つの柱が 均衡をなくした事で、他の柱も連鎖的に崩壊してしまう。

ギャンブルである。

慣れない頃は 引き抜くたびに 崩していたが、最近は ほとんど失敗しなくなった。

そのうち●●●は ジェンガ名人になってしまうかもしれない。

しかし、そんなマニアックな才能が 開花する前に 本をどうにかしろよと、書物崩れが発生するたびに 心の中でツッコミをいれるのであった。