2015年9月24日木曜日

いつにもまして 解る人は 少数であろう静かな感動 02




●●●が『spec』という物語が 好きな理由は、ガツンと原液そのままな所だ。

近年、より顕著になっているが
視聴者の好みも細分化してきて、受け皿を増やす為に 原液を薄めた作品ばかり蔓延している気がする


確かに、口当たりはいいかもしれない。でも、薄くて 心にも記憶にも残らないのだ。
あのシーンが観たいと、思い出せないのだ。

『spec』は、絶対 万人受けはしない。
強すぎるからだ。難しいものも難しいままである。マイルドとは程遠い。

でも、だからこそ 自分の好みに出会えて、嬉しかったし、この ご時世に原液のままでいて とてもカッコいいと思った。


『spec』には、色々と好きなシーンがあるのだが、
その1つは 劇場版で主人公の1人『当麻 紗綾(トウマ サヤ)』が
絶対絶命の危機に、もう1人の主人公『瀬文 焚流(セブミ タケル)』を呼ぶ場面である。

『spec』の登場人物の何人かは、とても深い名付けの理由が存在する。
中でも、『瀬文 焚流(セブミ タケル)』には、様々な意味づけがされていて 苗字に込められた

セブミ→ セーブ  ミー→ Save me

が、とても効いているのである。


『当麻』は ただ、『瀬文』と呼んでいるだけなのに、
『助けてっ!!!』と、悲痛に叫んでいるように聞こえ このシーンの為の名前だったのか?!と妙に感動した。


ちなみに、名前も加えると

Save me take loop.

劇場版を観終わると、この名の深さに泣きそうになるのであった。

※諸説あります。


もしも、ご興味を持たれた方はドラマ版だけでも、ご覧になってみてください(宣伝)

お口に合えば 幸いです。