2017年2月2日木曜日

おみくじの行方



皆様は初詣の際におみくじは引かれるだろうか。
●●●は、毎年おみくじの箱に手を突っ込んで  始まる年を占うのだが、いつも不思議に思うことがある。

その、おみくじの紙は 引いた後一体どこにいくのか。

捨ててないのに いつの間にか 消えているのである。
神社で くくりつける必要がないので、確実に 持って帰っているはずなのに、なぜか 行方知らずになる…。

…。
もしかしたら…。
これは『妖怪 おみくじあつめ』
の仕業かもしれない。

彼らの見た目は  ヤモリのようだとも、ネズミのようだとも言われる。
共通しているのは、姿をはっきりと認識できない程素早く動き、異常な蒐集癖を持っていたという点だ。

彼らの目的は、全おみくじのコンプリートにあるらしい。
ある者の意見として、ただの紙と見られるおみくじにも神社の《ありがたパワー》が宿っていて、ひとつひとつは、微弱だが それが全て集まり、『あがり』となった時、《トンデモ アリガタ パワー》へと昇華されるらしい。
《トンデモアリガタパワー》を手にした者が果たしてどうなるのかは誰も知らない。

おみくじを蒐集するのには様々な掟が 存在するようだ。
数ある掟の中でも鉄則中の鉄則に
人間がおみくじの存在を忘れないと蒐集できない』
というものがある。盗みは厳禁だからだ。

だが、印(マーキング)は許されており、この印に関しても決まりがあるらしいが、長くなるのでここでは語るのは止めておく。
そもそも、彼らについては謎だらけで完全には判明していないのだ。

今のところ、おみくじの存在を覚えているが 忘れるのも時間の問題である。
すでに●●●のおみくじには、見えない印が記されているのかもしれない。
今年はレアなおみくじではない気がするが、うまい事おみくじの存在を忘れるので、蒐集したければ持って行ってほしい所存である。