2017年11月21日火曜日

赤とドミノ(中編)


《前回までのあらすじ》赤いネチネチこと、ドレンチェリーに持っていかれてしまった●●●の歯の被せ物。しかし、頼れる歯医者は、まさかの入院中。なぜ今!?と頭を抱えたところで塞がらない歯の穴。どうなる口内!!


●●●が普段 駆け込む歯医者は、規模的に街の歯医者という感じのコンパクトサイズなので、今回入院した先生を除くと平日に週2回だけ来てくれる外部の先生しかいない。
事態は足早にこくこくと動いている。
それなら、会社の最寄り駅周辺の歯医者でいいやと、検索すると あるわあるわ。
コンビニよりも歯医者がある。そんなに みんな歯を患っているのかい??コンビニの方が必要じゃない??
…。
まあ、悩むほど重大な事は しないし…。
金具を はめ直すだけだし…。と なんとなくで歯医者はチョイスした。(●●●は大体 勘で生きているし、おそらく これからもそうだろう。)

さて、長年一途にひとつの所に行っていたので、別の歯医者は もの珍しくてキョロキョロしてしまう。なんだかカフェのようなおしゃれ空間だわ…とデンタル田舎っぺ 丸出しでボケーとしていたら名前を呼ばれた。
座った診察台もこれまた前衛的で、正面は外に面しており 真ん中は曇りガラスになっているものの 上と下はただのガラスなので、しゃがんで覗きこまれたら丸見えである。まあ、わざわざ好き好んで歯の治療風景なんてみたくないだろうけど…。

先生は若めの人で、急な入院はなさそうなのでホッとしつつ治療開始。やたらと説明してくる先生だな〜とフワフワ聞いていたら、先生は言いづらそうに告げた。

『本当はこうゆうこと あまり言っちゃいけないんだけど…。』
はいはい、なんでしょ。




『…今まで行ってた歯医者は下手すぎる…。他を探した方がいいよ…。』

長年一途に そこだったんですが!?!?

まあ、ちょっと思う所がないわけではなかったけど!?

そして、先生ー!そんな大事な事 口を開けたこんな状態で聞きたくなかったよー!!

☞ 後編へ続く