皆様は、 パステルピンク色のアイスクリーム移動販売車を ご存知だろうか… 。
遠い昔
今でもお世話になっている渾名を●●● につけてくれた友人と その友人のお婆ちゃんと ●●●で、 よく大きな公園に遊びに行っていた。
ちょっとしたアスレチックや、池があったり、 ビニールシートを 敷いてお弁当を 食べたりできる程の広さを誇る所 で、 気候がいい時期になると 決まって訪れる定番の場所であった。
さて、冒頭にいたる。
この公園には、 時々パステルピンクの車が アイスクリームを売りにきていた。
一年を通して何度も訪れているのに その車が 現れるのは 夏だけであ った。
まあ、アイスクリーム屋なので、当然といえば、当然なのだが…。
軽快な音楽と共にやってくると 公園中からワラワラと人が集まり ちょっとした列ができていた。
毎度ではないけれど、友人のお婆ちゃんは、 アイスクリームを買ってくれた。
その節は本当にありがとうございました。
悲しいことに、 どんな風味だったとか 味の表現が できるほど覚えていない。
ただ、
食べ終わるのが惜しいのに、 非情にもアイスクリームはジリジリと溶けてしまい焦る気持ちと
日 常に現れる移動販売車の特別な風景は 目に鮮やかに残っている。
パステルピンクの車の前には 真夏の芝生の緑色が広がり、 色のコントラストが外国のお菓子みたいにポップでハデハデだった ので、ぽっかりとそこだけ日本じゃないみたいだった。
夏になると、この車のことを思い出す。
昔は道を走っているのを見かけたりしたが、今では皆無である。
こうなると知っていたら、 そこでしか味わえない変わりダネのアイスクリームを頼んだのに… 。
今ある物が いつまでもあるなんて保証は何ひとつないのにな…。
確か、当時の自分は 無難なバニラを食べていたのだ。
もったいないことをしたな〜。
もし、今 見かけたらダブルで頼んで 贅沢をしよう。
と毎年 暑くなるたびに思うのだが、今年も夏が 終わってしまった。
来年こそは…。